個人輸入にかかる関税【重要】

基礎知識

こんにちは、マエダです!

今回は、輸入ビジネスを行っていく上では避けては通れない
「関税」について詳しく解説していきます。

 

海外から国内へ商品を輸入する際には「関税」を含む3つの経費が発生します。

・関税

・消費税

・通関手数料

 

では、これらを1つずつ詳しく掘り下げて見ていきましょう!

 

 

関税

カンタンに言い表すと
「関税」とは、海外の製品にかけられる税金のことです。

 

海外から製品を輸入する側の国が、国内へ輸入される製品に対して
一定の割合で課税するように各国の法律で定められています

 

「関税」の主な目的としては、多くの製品が安い価格で海外から国内へ
輸入されることで自国の製品が価格競争で負けて売れなくなるのを防ぎ、
国内の産業や製品を守ることにあります。

 

関税は2種類ある

関税は、「個人輸入」「商業輸入」の2種類に分類されます。

「個人輸入」・・・輸入した商品を個人が私的に利用する場合

「商業輸入」・・・輸入した商品を第三者に販売するのが目的の場合

 

また「個人輸入」か「商業輸入」かの判断は、税関によって行われます。

商品の数量が少ない場合は「個人輸入」として判断されますが、
商品の数量が多い場合は「商業輸入」扱いされやすいです。

 

課税対象金額

もちろん、2種類の関税では課税対象金額の算出方法も異なってきます。

「個人輸入」 : 課税対象金額 =(商品代金 × 0.6 + 送料 × 関税率

「商業輸入」 : 課税対象金額 =(商品代金 + 送料) × 関税率

 

輸入ビジネス参入初期のうちは、少量からのテスト仕入れを行うことになるので、
まずは「個人輸入」の課税対象金額で計算しておけば大丈夫です!

 

関税率について

関税率は、商品の種類によって異なってきます。

また、関税率にも2種類の税率があり「簡易税率」と「一般税率」に分けられます。

・「簡易税率」・・・ 課税価格の合計金額が20万円以下の場合 (例外もあり)

・「一般税率」・・・ 課税価格の合計金額20万円を超える場合

 

個人輸入においては、一回の仕入れで
課税対象額が20万円を超える可能性は極めて低い
ので

ほとんどの場合は「簡易税率」が適用されます。

 

【簡易税率表】

 

ただし、最初にも書いているように例外もあり

下記の物品は、課税対象額が20万円以下でも
「簡易税率」の対象外とされ、「一般税率」扱いになります!

 

 

【”簡易税率” 対象外の一般税率 が適用される製品の例】

・靴・バッグなどの「革製品」

・ニット製衣類

・履物

・米などの穀物とその調製品

・ミルク、クリームなどとその調整品

・ハムや牛肉缶詰などの食肉調製品

・たばこ、精製塩

・身辺用模造細貨類(卑金属製のものを除く)

 

おおまかには課税対象額が20万円を超えるか・超えないかで分けられます。

しかし、物品の種類によっては「簡易税率」の対象外となり
「一般税率」扱いされる物品もあるので、仕入れの際にはご注意くださいね!

 

※注意※

革靴・本革バッグ・本革サイフなどの「革製品」は、
関税率が、商品価格の「30%」or 4300円の課税となります。

間違いなく赤字を出すことになるので、絶対に仕入れてはいけません!


一般税率表

「税関ホームページ」にて、個人輸入者の関心が高いと思われる
代表的な品目について、関税率の目安が一覧で載せてあるので、
ご参考までにリンクを貼っておきますね!

「主な商品の関税率の目安」

消費税

輸入品には関税にプラスして日本の消費税率「8%」も課税されます。

消費税については、課税対象額の計算方法とほぼ同じです。

消費税 = (課税対象額×0.6×0.08)

通関手数料

税関で、海外から荷物が届いた輸入品の通関作業を行う際に
かかる手数料が、この通関手数料です。

課税対象となった商品のみに課せられる手数料で
商品1点につき200円の通関手数料が発生します。

課税対象額が10,000円以下の場合

 

個人輸入をする場合、商品価額の60%の金額が課税対象となりますが

課税対象額の合計が10,000円以下の場合は、基本的に免税されます。

 

商品価格と送料の合計が16,666円を超える場合のみ、「関税・消費税」がかかります。

〈計算式〉 「9,999円」=(16,666円 x 0.6(%))

 

※革製品/パンスト/タイツ/手袋/履物/スキー靴/ニット製衣類等などは免税対象外なので要注意!

 

結局いくらかかるの?

ここまで、「関税」「消費税」「通関手数料」と細かな種類を説明してきましたが、
正直たくさんありすぎて、もう何が何だかわけわからんって感じになってませんか?

色んな種類の製品を仕入れていく中で、1点1点異なる税率を細かく計算していたのでは
時間も労力ももったいないですよね。

 

そこで、これらの金額の全てをひっくるめた「関税等の概算」を以下の数式で算出!!

関税等の概算 = 商品価格×0.1(商品価格の10%)

 

概算を商品価格の10%で見積もっておくと、大半の関税は収まってしまいます。

概算は、常に少し大きめに見積もっておくことで、「思ったより利益が取れなかった」
なんてことも起こらず、安心して仕入れができますよ(^^)

 

関税の手続き・支払い

手続きに関しては、海外セラー側が商品発送時に行ってくれているので、

こちら側では特に何もする必要はありません!

 

また。仕入れた商品に関税がかかっている場合には、自宅へ商品が到着した際に、
届けてくれた宅配業者さんに代引きで支払うことが一般的です。

宅配業者さん次第ではクレジットカード払いも可能ですよ!

 

まとめ

法律によって非常に細かく分類されていて、小難しい「関税」ですが、
ここの計算をすっ飛ばして仕入れてしまうと大変な大赤字を被りますので…(経験済)

この記事や、税関ホームページを理解できるまで何度も読み直し
確かな知識を身に着け、バッチリ落とし込んで下さいね!

 

一方、あまりにも「関税」に対して神経質になりすぎるのも良くないので、
「革製品は仕入れてはいけない」事などの要点だけをしっかりと押さえた上で

関税がかかりそうな商品に対しては、「商品価格の10%」
概算を見積る程度にしておきましょう(^^)/

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いたのは…



【マエダ】

高校卒業後、9つの職業を転々とする。23歳から副業で始めた輸入ビジネスで独立起業!現在は、輸入物販、情報発信、コンサルなどを行っています。

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